550人熱心に聴講 法隆寺夏季大学
第59回法隆寺夏季大学が26日から4日間の日程で、斑鳩町の同寺聖徳会館で始まり、28日は浜田隆・元奈良国立博物館長が「太子像と太子伝の展開」、小野塚幾澄(きちょう)・総本山長谷寺化主(けしゅ)が「門前の小僧習わぬ経をよむ―初発心と薫習―弘法大師空海の人間観」のテーマで講演。事前に申し込んだ550人が熱心に聞き入った。
浜田元館長は、聖徳太子について、「平安初期の『聖徳太子伝暦』で完成し、偉大な像とともに虚像も作られた。禅宗や天台宗など多くの宗派が太子を宗祖として尊崇し、太子信仰が興隆した」と説明した。
一方、小野塚化主は「長谷寺境内の無数の僧の墓を見て命がけで勉強したことを知り、いい加減に跡を継いではだめだと認識した」と述べ、「自分の本質をしっかりと見極め、自身を自立的に打ち立てることが重要」と強調した。
28回目の受講という福岡市中央区の無職吉平悟さん(81)は「古寺巡礼の聖地で、日本を代表する研究者の話を聞けるのがすばらしい」と話し、熱心にメモを取っていた。
(2009年7月29日 読売新聞)



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