奈良時代のタイル「せん仏」50点展示 奈良・葛城市歴史博物館



 仏の姿を粘土板に刻んで焼きあげ、金箔をつけた古代のタイル「せん仏」を集めたユニークな特別展「輝く美のせん仏」が、奈良県葛城市忍海の市歴史博物館で開かれている。

 せん仏は、奈良時代に盛んに作られ、寺院跡の金堂や塔の周辺から出土。大型のものには、中央に如来、左右には菩薩が配され、如来の頭上に飛天が散華している様子が描かれている。中国で出土するせん仏と図柄が似ていることから、朝鮮半島を経由せず、中国から直接伝来した可能性が高いという。

 特別展は、三重県名張市の夏見廃寺、御所市の二光寺廃寺、同市染野の只塚廃寺などで出土した大小さまざまなせん仏約50点が展示されている。このうち、夏見廃寺と二光寺廃寺のものは、同じ型で作られており、比較することで図柄の全貌がうかがうことができる。また、せん仏の起源とされ、絶壁に無数の仏を彫刻して築造された中国の雲崗(うんこう)石窟(山西省)、鞏県(きょうけん)石窟寺(河南省)の写真パネル10点も展示されている。

 11月8日午後2時からは、県立橿原考古学研究所主任研究員の清水昭博氏による講演会も開かれる。事前の申し込み不要で先着200人。

 11月24日まで。開館は午前9時~午後5時までで、入館料は一般200円、高校・大学生100円、小中学生50円。休館は、毎週火曜日と第2、4水曜。問い合わせは同館((電)0745・64・1414)へ。


(2008年10月21日 産経ニュース)





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