カナメ 納骨堂事業に参入 計画から施工、PRも支援
(6月13日 05:00)
寺社建築のカナメ(宇都宮市平出工業団地、渡部渉社長)は本年度、納骨堂事業に参入し、計画立案から建設、販売、運営管理まで寺院を総合的に支援するサービスを始めた。少子化で供養されなくなることに懸念を抱く高齢者や、団塊世代の需要で都市部の墓地用地の不足が見込まれることなどから、納骨堂のニーズが高まってきたと判断した。
同社によると、RC(鉄筋コンクリート)造り平屋建て、床面積七六・六平方メートルの納骨堂のモデルタイプは、一壇に二つの骨つぼを納められる六百五十六壇のロッカー型納骨壇を備える。耐火性、耐震性に優れ、冷暖房完備の堂内は十人程度の家族葬や法事が行えるスペースとしても活用でき、現代の葬送形態の多様化に対応する。
施工費用は八千万円で、個別設計・建設の場合に比べ、コストを八割程度に抑えることができたという。本年度中に十件の契約を目指す。またモデルタイプ以外でも個別設計でニーズに応じた納骨堂建設に対応する。
納骨堂の建設には、墓地埋葬法に基づく都道府県知事の経営許可が必要なほか、周辺住民への十分な説明も欠かせないため「計画から着工までの手続きはかなり煩雑」(同社)。計画から完成まで手続きが順調に進んでも二-三年を要するという。
同社は売上高の六-七割を占める社寺建築で培ったノウハウを生かし、行政機関への手続きや住民への説明でも寺院を全面的に支援する。
同社の千代佳明常務取締役納骨殿事業部長は「ここ数年、寺院から納骨堂に関する照会が急増していたこともあり、事業化に踏み切った」と話している。
下野新聞(6月13日 05:00)


