獣頭人身像に広がる想像



 ◎子どもデー 1800人登場


 明日香村の特別史跡、キトラ古墳の十二支像壁画「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)」の一般公開を前に、小中学生を招待する初の「子どもデー」が8日、同村の奈良文化財研究所飛鳥資料館で開かれ、「獣頭人身像」との対面に子どもならではの柔軟な想像力を羽ばたかせていた。資料館周辺の施設では関連イベントも相次いだ。一般公開はいよいよ9日から始まる。


 「子どもデー」は、県内を中心に20校約1800人が来場。動物の頭に人間の体、ワンピース風の上着という一風変わった十二支像に、様々な想像を膨らませた。


 「人間の体の方が手に武器を持てるし、自由に動ける。強い守り神にしたかったんじゃないかな」と話したのは、大和高田市立浮孔小6年の松尾香鈴さん(11)。三宅町立三宅小6年の山岸亮太君(11)も「人間の体で立っている方が超人みたいで強そう」。


 東京学芸大付属小金井中(東京都小金井市)3年の田中浩貴君(14)は「動物の姿のままでは、人は信仰できない。人間からかけ離れた存在ではなく、身近で守ってくれるようななじみのある姿にしたのでは」と分析した。


 一方、動物の頭の方に着目したのが城市立新庄小6年の佐々木天さん(12)。「動物には神様が宿っていると言われているので、人間が神に近づけるようにするためかも」。奈良市立左京小6年の川崎華さん(11)は「鬼瓦のような顔で怖い。動物の顔に人間の体がある方が、いかにも神様という雰囲気があるから」。


 生駒市立あすか野小6年の坪井明穂さん(11)は「寅の歯が鋭くて怖かった。お墓に近寄らせないために怖い顔にしたんやと思う」と話した。


 橿原市の私立聖心学園中2年の松下万奈美さん(13)は「昔の人は動物も人間も平等だと思ってたからかな」と推測した。


 ◎きょうから一般公開 ◎公共交通での来場呼びかけ


 資料館には駐車場がないため、同館は公共交通機関での来場を呼びかけている。


 最寄り駅は近鉄の橿原神宮前駅。奈良交通(0742・20・3100)は期間中、同駅東口から資料館や石舞台古墳、高松塚古墳、飛鳥駅などを巡回する臨時バスを運行する。平日は約1時間おき、土・日は約30分おき。橿原神宮前駅東口―資料館前間の料金は大人260円、小学生以下130円。


 同駅から資料館や主要観光地を結ぶ「明日香周遊バス(赤かめ)」が1日に何度も乗り放題で、資料館の入館券も付いたチケットも9日から同駅などで発売する。料金1千円。


 同村内では駅などにいくつものレンタサイクル店もあり、主要観光地は自転車で回れる距離にある。

asahi.com





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