2007年11月17日 寺に嫁いだ元OL



寺に嫁いだ元OL 手探りの日常 本に “仏の道”に共感広がる


 台東区西浅草にあるお寺の“跡取り”と結婚した元OLの女性が、初体験の「日常」を本につづった。インターネットで人気のブログをまとめ、今月初めに出版した本は「お寺に嫁いでしまった。」(扶桑社刊)。等身大の悩みとともに、手探りで進む“仏の道”に共感が広がっている。


 超宗派の僧侶らが手がけるサイト「彼岸寺」で、結婚約半年前の二〇〇四年春から青江美智子さん(31)は“嫁日記”をつづっている。

 青江さんの夫は、浄土真宗大谷派緑泉寺の覚峰さん(30)。四百年の歴史がある由緒あるお寺の副住職だ。

 ブログでは「お寺とは縁もゆかりもないOL」が、夫の装束の準備や門徒のもてなしなど、結婚と同時に直面したお寺の「日常」を紹介している。本では、反響の大きかった話題を中心に、さらに詳しく書き加えた。

 「一番戸惑ったのは、オンとオフがないこと」。特に覚峰さんは、仏教に近づいてもらおうと仲間らと「お寺カフェ」を始めたり、食を見直そうと暗闇の中での食事会を開くなどパワフルな僧侶。当初は、家族の時間より「新しい遊び」を優先する姿に疑問を持ったという青江さんだが「仕事だったら、報酬と対価があるが、彼は仕事ではなく使命のつもりでやっている。大変なのに体にむち打ちながら頑張っているので、仕方ない」と苦笑した。

 ブログを通して僧侶と交際したり、結婚を反対されている女性らから相談を受けることもしばしばという。そのたびに青江さんは「お寺だから特別じゃない」と丁寧に返信する。「パートナーと誠実なコミュニケーションが大切」。戸惑いながらも寺を切り盛りする現代女性の等身大の助言だ。


出典元:東京新聞(2007/11/17)





▲このページの先頭に戻る