聖徳太子ゆかりの寺、勝手に墓地造った



 飛鳥時代に聖徳太子が創建した国史跡「比曽寺(ひそでら)跡」を境内に持つ奈良県大淀町の世尊寺(せそんじ)が文化財保護法に基づく文化庁の許可を受けず境内に墓地を造成していたことが22日、わかった。一般住民から奈良県教育委員会などに「史跡に新しく墓ができている」とする通報がきっかけだった。


 世尊寺の本山一路住職(68)によると、墓地は3年前に檀家の要望で、本堂の北西に駐車場を含め約500平方メートルを造成、縦1・2メートル、横約1メートルの墓地25区画を作り、墓地は檀家がすべて買い取った。文化財保護法では、現状変更には文化庁長官の許可が必要で違反に対し原状回復を指示できる。破壊された場合、5年以下の懲役または禁固、30万円以下の罰金となる。

 本山住職は「文化庁に現状変更を申請していたら時間がかかる。私の判断でやらせてもらった。勇み足で反省している」と無許可造成をわびた。一方で「檀家も少なく経営が厳しい。史跡への補助も少ない」と窮状を訴えた。文化庁記念物課は「墓地造成は宗教活動の一環だが、史跡は現状保全が前提なので、元に戻すのが原則。造成で遺構がどこまで壊れているかは、調査しないとわからない」としている。


出典元:nikkansport.com(2007/10/23)





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